家具を買うなら環境に配慮した家具を購入したいけど、どこで購入すればよいかわからない経験はないでしょうか。そこで、森林保全に配慮したインテリアを販売しているショップをご紹介します。
1.イケア(IKEA)
イケアは、スウェーデン発祥のショップで北欧インテリアにピッタリな商品がお手頃価格で揃えられています。そんなイケアは、持続可能な森林管理を推進しており、製品に使用されている木材の99.5%は、森林管理協議会(FSC)認証材またはリサイクル材です。
イケアは設立当初から無駄は「罪」としており、地域柄から限りある資源の中で工夫して利用する知恵を駆使していました。現在も木材について、品質と耐久性を維持しながら、生産時の廃棄物を最少化するようカットおよび成形を行っています。また、「気候変動」「持続不可能な消費」「不平等」をイケアのビジネスと関連する大きな3つの課題としているようです。2030 年に向けたイケアの目標は、事業の成長と原材料の使用を切り離し、クリーンで再生可能なエネルギーと再生資源をベースにした循環型ビジネスを展開することとなっています。根幹からサステナビリティへ理解を示しているショップです。
2.MUJI(無印良品)
無印良品は、環境に配慮した製品作りを進めており、FSC認証材を使用した家具を販売しています。また、森林保全活動や植林活動を通じて、自然環境の保護に貢献しています。
他にも銀座の店舗ではカウンターなどにも国内の端材を使用しているなど店舗作りでも森林保全に貢献しています。無印良品で商品を買うことで間接的にも国産材の端材使用を応援できます。
3.パタゴニア
パタゴニアのロゴのタオルやカードをランタンと一緒に飾ったり、素敵なデザインのディスクを飾った男前なインテリアも見られます。そんなパタゴニアは環境保護活動に積極的に参加しています。売上の一部を環境保護団体に寄付し、持続可能な素材の使用を推進しています。パタゴニアのサイトでも森林の重要性を強く理解を示しており、ミッションも「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」とされています。
インテリア製品は少なめですが、タオルなどをアースカラーでも展開しており、落ち着いた中にも柄を取り入れたいときにも使えそうです。
4.木材を使うことで森林保全に貢献できる理由
木材を使うことで森林伐採を促進し、森林保全にならないのではないかと疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。たしかに、むやみに伐採をしていった場合は森林を減少させ保全にならないでしょう。しかし、適切に管理された森林の木材を使う場合は森林を豊かにし、さらに地球温暖化の原因である二酸化炭素の吸収など森林の多面的な機能を発揮させることができます。
森林自然は、伐る・使う・植える・育てるを繰り返すことで循環して利用ができます。伐るだけでなく新しい木を育て循環させていく管理が森林保全で重要です。
大きくなった木をそのままにしておいた方がよいのではという意見もあると思います。たしかに、貴重な森林や木など、その方がよい場合もあります。一方で長い年月が経った木は若い木より二酸化炭素の吸収量が少ないという側面もあります。年月が経った木を家具として二酸化炭素(炭素)を固定し、若い木を植えることで地球の空気の二酸化炭素を減らすことができます。このように環境問題の面からしてもメリットがあるのです。
また、木材を使い木材が売れることで森林管理のためのお金が入ることになります。森林管理には伐採だけでなく苗木を植えたり、間伐したりなど様々な作業があります。管理をすることで森林を保全することができます。しっかり管理された木材を使った家具を選ぶことで、森林管理のお金になり森林保全につながります。
5.まとめ
商品を購入することで、環境にどう影響を与えるか考えるのはとても素晴らしいことです。購入するメーカー選びに森林保全の知識も使っていきたいですね。
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